百万人署名運動ブログより転載します。
10月23日(土)午後、「民営化は悪だ!都立病院つぶすな集会」が東京・錦糸町で開催されました(主催は東京労組交流センター)。1時間強の集会でしたが、動画も含め、都立病院の独立行政法人化に反対して闘っている医療介護労働者や市民の報告と訴え、そして新自由主義の民営化と闘う労働現場からのアピールは、とてもわかりやすく説得力がありました。都立病院独法化阻止も闘いはこれから! 集会後は錦糸町駅前から都立墨東病院前を通って亀戸駅前までデモ行進しました。(K)
10月23日(土)午後、「民営化は悪だ!都立病院つぶすな集会」が東京・錦糸町で開催されました(主催は東京労組交流センター)。1時間強の集会でしたが、動画も含め、都立病院の独立行政法人化に反対して闘っている医療介護労働者や市民の報告と訴え、そして新自由主義の民営化と闘う労働現場からのアピールは、とてもわかりやすく説得力がありました。都立病院独法化阻止も闘いはこれから! 集会後は錦糸町駅前から都立墨東病院前を通って亀戸駅前までデモ行進しました。(K)
リアルな集会の様子はこちらから↓
市民メディアのKENさん撮影です。
森川文人弁護士が用意されていた発言原稿(facebookより)
民営化は悪・・・まず、この民営化という曖昧な言葉を、私たちは主体的に言い換えなければならない。民営化というと、あたかも、民である私たちに、何かが委ねられたかのようなごまかしがあります。もちろん、誤魔化すために、民営化という言葉を使ったのでしょうが、その現実は、商売化、商品化、ということです。私たち民に、ではなく、公共を資本・私企業の手に委ね、市場での競争に晒す、ということです。
何もかも、市場に晒すことが正しい、この価値観こそ、資本主義であり、新自由主義です。新自由主義というのもごまかしです。誰の自由なのか。資本にとっての自由。人々をこき使う自由、です。
もう数十年、新自由主義が私たちの世界を覆い尽くしている。「今だけ、金だけ、自分だけ」という価値観。「洪水よ、我亡き後にきたれ」。後の時代が、住めないほど、環境が破壊されても知らないよ、という大人の態度に若者が呆れています。
「近頃の若者は」とはソクラテスも言ってますけど、その時代の若者を形成しているのはその時代の大人たち。私たちの時代でいえば、団塊の世代が1970年に闘った、その後の50年で、新自由主義が世界を覆い尽くし、「時代の精神」となってしまった。責任重大ですよね。大人としては、まず、この敗退戦の現実を総括しなければならないでしょう。何故、ここまでカネ、カネ、カネ、に成り果ててしまったのか。
公共的なもの、つまり、本来、みんなのもの、もちろん地球自体、土地自体、本来そうですが、この土地が囲い込まれ、所有権という名で資本主義的な支配の道具になった。ここが出発点だと思いますが、その後、すべての公共なもの、鉄道、通信、電気水道などのインフラ、すべてを商品にすることが進みました。
そして、病院も。民営化して市場にさらされる病院。もうからない医療はやらない、赤字の病院はつぶす・・・そうなるでしょう。そのうち、消防署や、警察署も、そうなるのでしょうか。赤字の消防署、つまり、近隣に火災等がなく消防車が出動することがなく、消防員の人件費だけ負担となる消防署。こういうものの無くなってしまうのでしょうか。
もうかろうが、赤字だろうが、共同でやらなければならない仕事はあります。それが、昨年来、エッセンシャルワークと呼ばれている私たちの生活に必須の仕事。医療、介護、農業、通信、運輸、交通等、社会を繋ぐ、生きるための仕事です。ブルシットな仕事ではない仕事。
こういう仕事を、今や世界的な低賃金で私たちに押し付けているのが日本の現実です。『時給はいつでも最低賃金、これってわたしのせい?』という本がありますけど、あなたのせいじゃないよ!皆が、声をあげないから、抵抗しないからだよ、とまずは言いたい。
その上で、さらにどうするか。抵抗というのは、誰かに任せている前提になる。私は、共産主義と呼ぼうと、なんでもいいけど、イメージは、病院でいえば、現場の医者と看護師だけで病院を回すイメージ。必要な経費はもちろん使う、それだけ。余計な利潤は考えない世界。それを改めて目指したい。
我々は入管法改正を阻止し、オリンピックを盛り上がらない形で終わらせ、コロナ下で政権を2度終わらせ、自民党でさえ、新自由主義を批判するふりをしなければならないところに追い込んでいます。
民営化反対とは、国家に戻せということではない。資本から「公共」を奪い取れ、ということ。同じく、新自由主義打倒も、社会福祉国家に戻せということではなく、新自由主義しか選べなくなった資本主義自体を打倒し、私たちのものを、私たちに取り戻そう、ということ。
工場でいえば、生産管理、病院の自主運営、株主、資本家、院長のいない世界。できるでしょ?皆さん。逆は、つまり、皆さんがいなければ、できないのだから。力関係ははっきりしている。
もちろん、現場もギリギリで大変だ。我慢比べには違いない。歯を食いしばってがんばりましょう。