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10月1日に板橋で行った「棘2」上映会について、板橋の大行進の仲間からの報告です。

 東京北部の労働者の町・板橋区大山で「棘2」の上映会を10月1日に行いました。板橋での上映会は、前作「棘」も含めて初めての試みです。

 当日は台風16号が接近との気象予報が出され、朝から雨風の強まるなか、果たしてどれだけ来場者が来るのかと不安になりましたが「今日上映会はやりますよね」との電話に励まされました。そして上映開始時間には、チラシをもらっての地元市民をはじめ、ネットを見た方など幅広い参加があり、地域の運動の大きな一歩となりました。

 「棘2」は、まだほの暗い関生会館のシャッターを武洋一書記長が開けるところから始まります。雨のそぼ降るなか武委員長が登場、インタビューが始まりますが、その前に武委員長が窓のブラインドのすきまから向かいの倉庫の屋上を示し、「四六時中会館は公安に監視されている」と静かに語ります。国家権力と関生労組の鋭い緊張関係が映しだされた場面です。
 会場からの「監督がこの映画で一番訴えたかったことはなんですか」の問いに、杉浦監督は「武委員長の人間性を知ってほしかった」と答えました。映画では建交労の裏切りに怒る組合員の「あんなやつらはまた裏切るから一緒にやることはできない」という言葉に、武委員長は「人間は弱い、だけど過ちに気づくときもあるのでは」と語り、彼の人間への深い理解と人となりが浮き彫りになります。ネットでは「関西生コン=暴力集団」の宣伝がされていますが、そんなものなど吹き飛ばす力があります。

 平林プロデューサーは、「動画配信などは考えていませんか」の質問に、「上映会会場でのやり取りを通して、人の顔が見えそれが人と人のつながりを生んでいく。それが大事」と強調されていました。
 更に自治体労働者から「関西生コン支援を通して、組合や上部団体の違いを越えた労働運動をつくっていきたい」などの発言があり、締めに「とめよう戦争への道!百万人署名運動」東京北部連絡会代表の五條敦さんが「百万人署名全国通信」を示しながら岸田新内閣を鋭く批判し、改憲・戦争国家化を許さない怒りを日比谷野音での11月労働者集会に集めよう!と熱く呼びかけました。
こうして労働組合と地域のネットワークへの一歩を確実に踏み出しました。