百万人署名運動ブログより転載

6月9日(水)午後1時からの参院憲法審査会では、3時30分ごろ国民投票法案の問題点の審議が尽くされないまま、会長が「これで審議は終結」と宣言。休憩後、維新の会から修正案が提案され、改正案への賛成・反対意見表明などのあと、「維新修正案」の採決(否決)、「国民投票法改正案」の採決(可決)が行われた。いとも簡単で、機械的な儀式のようだった。

傍聴者は「こんな採決は認められない!」「恥を知れ!」と叫んだ。
国会の外では、「採決弾劾!」のシュプレヒコールが何度も叩きつけられた。
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それにしても、この日の憲法審査会は、傍聴していて本当にいやになるようなものだった。「国民投票法改正案」の発議者(自民・公明・維新・国民の衆議院議員8人ほど)と「修正案」発議者(立憲の衆議院議員2人)らが手前にズラリと並び、「なんだろう」と思っていたら、前回(6/2)の参考人質疑を踏まえて再度発議者らに疑問点を聞くというものであった。しかし、主要には立憲の修正案についての自公・維新らの「懸念」を払拭するためにのみ行われたような陰険なものだった。

具体的には、「広告規制などについて施行後3年をめどに法制上の措置を講じる」と付則に盛り込んだ立憲の修正案について、その審議と並行して「憲法本体の議論や憲法改正案の発議は可能である」ということを確定せよ!という維新の会のしつこい追及(休憩後にはその修正案を出す)であった。さらに維新はメディア規制等については「小委員会を設置せよ」と求めた。改憲案審議を促進するためだ。しかし何と、それらに対し、立憲が全面的に認めるという姿を私たちは目の当たりにした。
前半の審議の中では、小西洋之議員(立憲)が奮闘したが、最後は共産党以外はみんな修正された国民投票法改正案に賛成した。

こんな国会に、私たちの未来を渡してはならない。
私たちは、この怒りを忘れてはならない。(S)
      ◆    ◆    ◆
前日8日の午前中、私たち百万人署名運動は参議院議長と参院憲法審査会会長あての<憲法に「自衛隊」明記と「緊急事態」新設に反対します>という請願署名1万9155筆の提出行動に立った。
1-署名用紙

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東京の連絡会を中心に、立憲・社民の参院憲法審査会委員の部屋を訪ね、請願署名の紹介議員依頼と憲法審査会で改憲案づくりに入らなよう要請した。

憲法審委員では、小西洋之議員(立憲)、石川大我議員(立憲)、福島みずほ議員(社民)が紹介議員を引き受けてくれた。その他に、伊波洋一議員(沖縄の風)、高良鉄美議員(沖縄の風)も快く引き受けてくださった。
(石川大我議員の秘書さんへ)
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(福島みずほ議員の秘書さんへ)
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(伊波洋一議員へ、なんと、この日唯一の議員本人に受け取っていただきました!)
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下記は、この日に届けた「要請書」です。
1-要請書2