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 3月6日、改憲・戦争阻止!大行進東京北部は練馬区内で集会を行いました。
 戦争教育に反対し「君が代」不起立を続ける田中聡史さんを招いたこの集会を前にした3月2日から、安倍による公立学校「一斉休校」が始まり、集会のタイトルを急きょ「新型コロナ感染問題ー『一斉休校』で教育は!? 『緊急事態』特措法で改憲へ!?」と変更。集会施設の閉鎖が広がるなか、どうなるかと思いましたが、問い合わせの電話も何件もあり、予想を上回る45人が詰めかけ、「自粛」ムードを打ち破る熱い集会として大成功しました。

 特別支援学校教員である田中さんは、89年の昭和天皇死去から31年、新たな天皇代替わりとオリンピック・パラリンピック開催で一層愛国心教育が強化されようとする状況を報告。また、「安倍の一斉休校要請を聞き、金曜の下校時に休校のプリントを生徒に持ち帰らせなければならなかった」と怒りを込めて語り、「休校以降、特別支援学校については、学童クラブやデイサービスを利用できない家庭の事情に限っては、学校で対応しているが、給食は出ない。そういう中で教員も毎日来て安全管理をしている」と状況を報告されました。

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田中聡史さん支援の発言をする被処分者の岡田英顯さん

 急きょ駆けつけた「都教委包囲ネット」の方が、「緊急事態」特措法反対のアピールを行いました。「安倍は自らの失政を押し隠そうとして『緊急事態宣言』を出そうとしている。五輪と改憲のための一斉休校で生活が壊される。こんなことを許してはならない。国会前で座り込みを呼びかけて、思った以上に反響がある」。熱いアピールに会場は一つになりました。

 質疑では、4月に小学生になる子を持つお母さんが、卒園式の縮小に対して保護者が団結し園と交渉して、屋外で2次会を行うことになったと報告。「子どもの命を守りながら職場でもがんばりたい」と語りました。また、「どうしても家でみれない子どもは学校で見てもよいとなっているが、机は離され、先生はいても『質問や発言をしてはいけない』。その分学童クラブは満杯」との実態を自治体労働者が報告してくれました。

 夏場でのオリパラ観戦に子どもを連れだす動きに教組が抗議申し入れ、また市民団体が「自由参加すべき」と要求するなどの取り組みも語られ、それぞれの地域での実践が互いのエールとして語られました。不起立を貫く教員の闘いを支えるためにも、保護者や住民が地域から声をあげていこう、と全体で確認されました。
 最高裁で田中さんに対する処分撤回が確定したにも関わらず、都教委は「再処分」をかけようとしています。年末から数度に渡る都教委への抗議申入れに参加してきた被処分者の岡田英顯さんは「再処分は『一事不再理』に反した違反だ。都教委も腐っている」「ウソつき・居直り・隠ぺいの安倍に対して、無気力ではなく闘って状況を変えていこう」と決意を述べました。

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鈴コン分会の吉本書記長の関西生コン労組支援アピールで、一斉休校と「緊急事態」特措法が改憲攻撃そのものであり、労働組合をめぐる攻防こそが決定的だと明らかとなりました。
百万人署名運動東京北部連絡会の五條敦代表が「いよいよ年貢の納めどき 崖っぷちの安倍に引導を渡そう!」改憲反対アピール。

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集会冒頭に上映した自衛隊護衛艦「たかなみ」中東派兵反対映像制作を担った青年たちのがんばりが集会を牽引しました。

 今回の集会は、地域のスタンディングなどで知り合った「ストップ改憲!ねりま懇談会」の仲間が、田中さんへの再処分を許さない行動の先頭にたって主催しました。
地域での地道な取り組みと小さくとも鮮明な行動を積み重ねてきたことが、コロナ情勢の中で一気に従来の「壁」を一気にのりこえ、それぞれに活動をしてきた人々とつながり共に学びあい闘う関係を作ることができました。これこそが改憲阻止大行進運動だと実感しています。

 集会の確認をもって、参加者の多くが9日からの「緊急事態」特措法反対の国会前行動に参加しました。「野党共闘」的状況が崩れた今こそ、各地で大行進運動を大胆に進めていきましょう。