百万署名運動・東京北部連絡会通信より
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「排外」・「国益」に屈しない12・14川崎集会が行われました。
「国際連帯で改憲・戦争を阻止しよう」というこの集会、婦人民主クラブ全国協議会が2年前に呼びかけて、今年で3回めになります。今回は「改憲・戦争阻止!大行進神奈川」も共催で、100名を超える熱気あふれる集会になりました。
安倍を先頭に、徴用工問題をめぐっての差別攻撃が激しく煽られる中、朝鮮人強制連行真相調査団共同代表の原田章弘さんの講演は、交流のあった当事者とのエピソードを淡々と伝える内容でした。そこには事実の重みがあるだけではなく、為政者の側が事実を「なかったことにしようとする」ことに対して闘う、民衆の側の強い意思が感じられて、本当に感動しました。

朝鮮学校の現場からの報告も衝撃的でした。安倍政権は、保育園・幼稚園の無償化から、朝鮮初等学校を外したのです。対象は少数で、金額にしたらいくらでもないのに! 保護者は懸命に署名を集めたり国会に足を運んだりしているけれど、幼い子どもたちにそんなことを説明できるわけがない――「いつかこの子たちが大きくなった時に、あの時頑張ったから勝ち取れたんだよ、と言いたい。子どもたちには、自分の存在を肯定的にとらえてほしいから…」と。

川添望さんがアピールの中で、この12日に川崎市で成立したヘイト規制条例に触れ、「ヘイトをなくす運動が始まった、ととらえよう」と提起されました。私は「条例には問題ありなのでは?」と思っていましたが、確かに、罰則規定まである条例の制定を運動の力で「強制した」のだと、そう考えると、今の情勢の中で実に勝利的なことです。

在日が多く居住する「川崎」という地にこだわって集会とデモを開催してきて、毎回新たな出会いと感動を得ています。今回は特に、発言者も参加者もみな、「手をとりあって」つまり「団結して」進んでいこうと全体が一体となったと思います。排外主義は「分断」、これに抗する武器は「団結」です。ここに確信をもって、進んでいきましょう。
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デモにも在日朝鮮人の方が声援を送って応援してくれました。