第二次安倍政権が、金権腐敗でグラグラになっています。小渕経済産業大臣・松島法務大臣の辞任だけでの幕引きなど許されません。今こそ、原発再稼働・原発輸出と戦争・改憲にひた走る安倍政権を私たちの怒りでうち倒すチャンスです。
 11月2日、日比谷野外音楽堂で安倍打倒の全国労働者集会・デモが開かれます。この集会で発言される長崎被爆者(NAZENナガサキ)城臺美彌子さんが参加の呼びかけを発表されました。紹介いたします。ぜひご参加ください。

11・2集会への参加の訴え
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戦争・原発を止めるために団結しましょう
被爆者・NAZENナガサキ 城臺美彌子

 戦争が終わってからまだ69年しか経っていません。それなのにもう戦争の甘い汁を吸いたい人びとが戦争をしたがっています。
 戦争には必ず犠牲になる労働者、女、子ども、その裏にニヤニヤと笑い続ける死の商人たちがいることを忘れてはなりません。
 あの忌まわしい戦時中、戦争を推し進めた上に、その責任をまっとうすることなく、うまく生き延びて、再び国政に関わった恥知らずな人を祖父に持つ政治家が、恥の上塗りとも意識せず、想像せず、今また大変な間違いを犯そうとしています。安倍首相本人です。
 日中戦争勃発から15年、その最後の4年間はアジア太平洋戦争にだぶったのです。何度も何度もあった話し合いの解決の機を武力で押し切ってナショナリズムを通した結果、戦争は泥沼化し、国民の命はゴミのように捨てられ、戦争の犠牲にされていったのです。
 今、再び、この指導者と死の商人たちは結びつき、その回顧主義は「日本を取り戻す」と高らかに叫び、「積極的平和主義」と、真の平和とは似ても似つかぬ軍事用語を振り回しています。
 しかも短時間で、切羽詰まったようにあんなに急いで集団的自衛権の行使容認の閣議決定を行ったのに、現国会審議では集団的自衛権に関してはなりを潜めたように出てきません。
 国会周辺の声や集会に集まった人びと、国民の強い批判をかわす手でしょうか。たとえ質問されても答えはいつも変わりません。きっとコピペで答えているのでしょう。
 国会では必ず「国民には納得のいく説明を」と答弁する人が、こともあろうに8・9長崎平和記念式典後、「集団的自衛権の容認は納得できない」と迫った被爆者に「見解の相違」と答え、足早に去ったのです。また福島では健康被害は「今もこれからもない」と断言し、「汚染水はコントロールされている」と大うそをぬけぬけと外国向けに発言しています。
 ふくしま共同診療所の闘いは、ナガサキ・ヒロシマの闘いでもあります。このような人にこのまま国政を任せていたら、多くの国民の命や人間らしく生きる権利をみすみす奪われていくこと間違いなしです。黙って見ているわけにはいきません。
 今、いろいろな職場の労働組合が起ち上がり、職場で闘う労働組合をつくってほしい。かつて私も教育現場で日教組組合員として38年間、賃上げ闘争などをやり、生きていく力を得ました。
 日本の未来のために、戦争・原発を止めるために集会に参加し、ともに団結いたしましょう。「一人ひとりは微力だが無力ではない」を合いことばに団結し、安倍政権にはお引き取りを願いましょう。