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11月3日に行われた改憲阻止大行進集会(日比谷野音)で、全国の労働組合の仲間が発言をしました。
その中で、東京過労死を考える会の中原のり子さん、北区職労の大谷京子さん、草津病院労組(広島連帯ユニオン・草津病院支部)、世田谷地区労顧問・花輪不二男さんの発言を紹介します。

●東京過労死を考える家族の会 中原のり子さん
 私の夫は都内の民間病院に勤務する小児科医師でした。20年前、長時間労働・過重労働が原因で、病院の屋上から真新しい白衣に着替えて投身自殺しました。享年44歳です。
 この悲劇が今も医療界では繰り返されています。関西の医師の方が、仲間の医師が研修医1年目の時に大学病院の屋上から飛び降りたと言っていました。
 医師の働き方改革で、3月にまとめ案が出ました。医者は年1860時間の時間外労働ができる、月では155時間です。過労死ライン80時間の倍です。地域医療を守るため、患者さんのためなら医者は命を失ってもやむなし、という結論でした。4月からの働き方改革で、上限100時間も長すぎます。
 昨日、脳・心臓疾患、精神疾患の労災認定基準を見直すというニュースが出ました。でも、死んでからでは遅すぎます。過労死は社会的な殺人です。死なないような働き方をみんなで目指すべきです。

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●東京・北区職労 大谷京子さん
 職場ではマイナンバー制度にものすごい怒りと不信があります。東京都北区役所は、マイナンバーの仕事で税務課の人員が削減されてから3年後の今年、大変な状況です。加重な負担に耐えきれず休職した2人が退職。その後も次々に病欠者が出て、若い人が多い職場なので産休・育休が常時複数人います。仕事も継承できず、わからないことがあっても聞けない、と悲痛な声が上がっています。
 さらに先日、東京都特別区の人事委員会勧告が出されました。月例給2235円のマイナス勧告です。
 とりわけ青年には退職まで数十年間、低いレートでの賃金になります。税務課では先月、新規採用2年目で700万円の奨学金を背負っている青年が退職して民間企業に行きました。
 マイナンバーもマイナス勧告もこの国の支配階級からの攻撃です。あきらめずに闘えば勝てること、団結こそ希望なんだと労働組合運動が青年労働者に示すことが重要だと思います。

●広島連帯ユニオン草津病院支部書記長 真保修一さん
 10月24日に東京高裁で不当労働行為に対する組合勝利の判決をかちとり、翌日の25日には広島高裁で、人事考課制度の不当労働行為による賃金カットに対して組合が闘ってきた損害賠償裁判で、組合全面勝利の判決が出ました。
 評価制度に対する闘いは、11年前のストの時に人事考課表の自己評価の拒否から始めました。病院は報復で評価を2段階下げ、評価は最低、賞与は半減、基本給は毎年減り、定年再雇用の基準を満たさないという特別報復をしました。
 私はすでに再雇用を拒否されましたが、職場の青年の仲間が闘いを引き継ぎこの冬も自己評価の提出を拒否しました。この団結と職場闘争により、職場の労働者が評価制度に対する不満を持ち、組合の闘いを支持しています。これが裁判の勝利をかちとった力です。職場労働者と固く結びついて、評価制度を粉砕する闘いを起こしていきます。

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●国鉄闘争全国運動呼びかけ人/元世田谷地区労議長 花輪不二男さん
  鈴コンにはかつて、関生に続く労組をつくろうとした先輩がいましたが、その闘いはつぶされました。
 吉本さんたちはその鈴コンで労組を立ち上げ、3カ月雇用の非正規の労働者の雇い止め解雇に反対してストを打ちました。会社は3役を解雇しましたが、7年間闘って職場に復帰した。闘えば勝てる。非正規は絶対に負けない。この信念で10月に関西生コンを支援する集会を開きました。
 うそつき安倍を打倒するぞ! がんばりましょう!

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